逃げ上手の若君

『逃げ上手の若君』(にげじょうずのわかぎみ)は、『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』を手掛けた人気作家・松井優征による人気漫画作品(『週刊少年ジャンプ』連載)。鎌倉幕府滅亡の後、北条家の生き残り・北条時行が、鎌倉奪還を目指して動乱の世を駆け抜ける史実を描き、2024年7月にはTVアニメ化もされました。

🔶逃げ上手の若君ゆかりの地

建長寺

鎌倉五山の第一位。第5代執権・北条時頼が創建した禅寺ですが、時行の父である14代執権・高時も再建に尽力した縁の深い場所です。幕府滅亡後の鎌倉で、高時の百ヶ日法要が営まれた場所ともいわれ、北条家にとって精神的な支柱となる寺院でした。

東勝寺跡

1333年、新田義貞の軍に追い詰められた北条高時をはじめ、北条一族約800人が自害した幕府の菩提寺跡です。作中では、燃え盛る鎌倉の中で時行が脱出を決意する悲劇と決意の舞台です。現在は静かな住宅街の奥に「腹切りやぐら」と呼ばれる洞窟が残り、当時の悲劇を今に伝えています。

宝戒寺

北条一族の霊を弔うため、後醍醐天皇が足利尊氏に命じて、北条高時の旧居跡に建立させたと伝わります。高時を「徳崇大権現」として祀っており、境内の権現堂には高時の木像が安置されています。北条氏の滅亡と、その後の供養の歴史を象徴する場所です。

鎌倉宮

鎌倉幕府打倒の中心人物である護良親王(後醍醐天皇の皇子)を祀っています。親王が幽閉され最期を迎えた東光寺跡に、明治天皇の命により創建されました。時行たち北条軍が鎌倉を奪還した際、幽閉されていた親王の運命が大きく動くことになります。

諏訪神社

北条得宗家に仕えた武士であり、諏訪大社の大祝でもあった諏訪盛重(頼重の先祖)が、自身の屋敷内に設けた神社と伝わります。鎌倉における諏訪氏の拠点であり、信濃と鎌倉をつなぐ歴史的な接点を感じさせるスポットです。

杉本寺(杉本城跡)

734年創建と伝わる鎌倉最古の寺です。寺の裏山はかつて「杉本城」という要塞でした。1337年の「杉本城の戦い」では、南朝側に帰順していた北条時行が参戦し、勝利を収めました。苔むした石段の先に、激動の戦場跡があります。

勝長寿院跡

源頼朝が建立した鎌倉三大寺院の一つでしたが、現在は廃寺となっています。中先代の乱に敗れた際、時行を支え続けた軍師・諏訪頼重が、この地にあった大御堂で自刃したと伝えられます。

浄妙寺

鎌倉五山の第五位。足利氏の祖である足利義兼により創建されました。ここには足利尊氏の弟であり、中先代の乱で時行と死闘を繰り広げた足利直義の墓が残っています。

浄光明寺

北条氏・足利氏双方の菩提寺であり、足利尊氏・直義兄弟が興隆に力を注ぎました。中先代の乱で時行に敗れ鎌倉を追われた尊氏が、後に後醍醐天皇への反旗を翻す決意(蟄居)を固めた場所ともいわれ、南北朝時代の転換点となった寺院です。

高徳院(鎌倉大仏)

鎌倉を奪還しようと迫る足利軍を迎え撃つべく、北条軍が出陣した際、突如として起きた暴風により大仏殿が倒壊。その嵐を突いて進軍した足利軍が勝利したと伝わります。

龍口寺

龍口寺は、神奈川県藤沢市片瀬に位置する日蓮宗の本山です。ここはかつて「龍ノ口刑場」があった場所であり、日蓮聖人が処刑を免れた「龍ノ口法難」の霊跡として知られています。北条時行が、1353年についに足利方に捕らえられ、処刑された終焉の地でもあります。

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