曹洞宗は、鎌倉時代に道元が中国(宋)から伝え、後に瑩山が教えを全国へ広めた禅宗の一派です。最大の特徴は、雑念を捨ててただひたすらに坐禅する「只管打坐」です。また、掃除や食事といった日常の振る舞いすべてを修行と捉える点も大きな特色です。福井県の永平寺と横浜市の總持寺を両大本山としています。 鎌倉では、歴史的に幕府が庇護した臨済宗の影響が強く、曹洞宗は幕府に近い中心部よりも、少し離れた大船エリアに寺院が集まっているのが特徴です。
🔶曹洞宗ゆかりの地
龍寳寺
鎌倉における曹洞宗の拠点ともいえる、歴史ある寺院です。1503年、玉縄城主であった北条氏時によって開創され、以来、玉縄北条氏の菩提寺として知られています。 境内には、江戸時代の民家を移築した国指定重要文化財「旧石井家住宅」や「玉縄歴史館」があり、地域の歴史に深く触れることができます。
黙仙寺
大船観音のすぐ裏手に位置する、静かで落ち着いた寺院です。明治時代、曹洞宗の管長であった日置黙仙禅師によって開かれました。
大船観音寺
大船駅のホームからも見える、巨大な白い観音像がシンボルの寺院です。1929年に着工されましたが、戦時下で一時中断。1960年に曹洞宗の寺院として完成しました。全長約25メートルの「大船観音(白衣観音)」は、その胎内に入ることも可能です。現在は大本山總持寺の直轄寺院となっています。
松久寺
浄明寺地区に位置する曹洞宗の寺院です。17世紀に江戸で創建されましたが、1966年に鎌倉の地へ移転してきました。
道元禅師鎌倉御行化顕彰碑
鶴岡八幡宮の西側、巨福呂坂に通じる道筋に、「道元禅師鎌倉御行化顕彰碑」が建てられています。これは、道元が執権・北条時頼の招きで鎌倉を訪れた歴史を記念したものです。
