浄土宗

浄土宗とは、鎌倉時代に法然(源空)が開いた仏教の宗派です。厳しい修行ではなく、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えるだけで、阿弥陀仏の救いにより誰もが平等に極楽浄土へ往生できると説きました。この分かりやすい教えは、当時の貴族から武士、庶民に至るまで広く浸透し、日本仏教のあり方に大きな影響を与えました。

🔶浄土宗ゆかりの地

光明寺

鎌倉幕府4代執権・北条経時が開いた浄土宗の大本山。開山の然阿良忠は、浄土宗第三祖で、良忠が鎌倉に住んだことで浄土宗が関東以北へ広がったといわれています。江戸時代には関東十八檀林の筆頭に位置付けられるなど、浄土宗の関東最大の拠点となりました。

高徳院

鎌倉大仏で知られる高徳院は、開山、開基ともに不明です。鎌倉大仏は、民衆の浄財によって阿弥陀如来を具現化した勧進の寺としての性格が強いのが特徴です。当初の宗派は諸説ありますが、現在は浄土宗の寺院として、法然の教えである阿弥陀信仰を象徴する場所となっています。

英勝寺

1636年、徳川家康の側室であったお勝の方(英勝院尼)を開基として創建された、鎌倉唯一の尼寺です。開山には水戸徳川家・頼房の娘である玉峯清因を迎えました。建立地は、水戸徳川家の先祖にあたる太田道灌の屋敷跡と伝えられています。

安養院

北条政子が夫頼朝の菩提を弔うため、1225年に建立した長楽寺が前身です。幕府滅亡時に焼失しましたが、後にこの地にあった浄土宗の善導寺と統合されました。政子の法名である安養院を院号としこれが寺名になったといわれます。

九品寺

新田義貞が鎌倉攻めをしたときの本陣をかまえた場所で、義貞が北条方の戦死者の霊を慰めるため京より招いた風航順西によって1337年に建立したといわれます。山門と本堂に掲げられている額の「内裏山」と「九品寺」の文字は、義貞の筆の写しと伝えられ、直筆と伝えられる額は本堂に保存されています。

延命寺

延命寺は、専蓮社昌誉能公を開山として、時の執権北条時頼の夫人が建てたと伝えられます。ここにまつられている地蔵像「身代わり地蔵」は双六の勝負で旗色の悪かった夫人を救ったといわれます。

大長寺

大長寺は、1548年、玉縄城主北条綱成によって建立されました。開山は、綱成が尊崇していた小田原北条氏家臣大道寺氏の一族の感誉存貞です。

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