日蓮宗

テーマで巡る鎌倉

日蓮宗は、鎌倉時代に日蓮が開いた仏教宗派です。『法華経』を最高の教えとし、「南無妙法蓮華経」の題目を唱えることで、個人と社会の救済を目指します。
鎌倉は、日蓮が約20年にわたり布教の拠点とした「立教開宗」の聖地です。1253年、安房国(現在の千葉県)から鎌倉に入った日蓮は、街頭で熱心に「辻説法」を行い、時の執権・北条時頼に『立正安国論』を奏上しました。

🔶日蓮宗ゆかりの地

安国論寺

安房国から鎌倉に入った日蓮が初めて庵を結んだ場所として知られます。日蓮はおよそ20年間をこの一帯で過ごし、その聖跡が寺となりました。本堂の向かいに、日蓮が鎌倉に入った当初、道場とした「御法窟」という岩窟があります。

妙法寺

日蓮が鎌倉での布教のために建てた草庵があった場所で、「松葉ヶ谷の法難」の舞台となった地の一つです。境内にある美しい苔の石段から「苔寺」の愛称でも親しまれています。

長勝寺

この地の領主であった石井藤五郎長勝が日蓮に帰依し、自邸内に小庵を建てて寄進したのが始まりです。境内には、日蓮を守護したとされる帝釈天が祀られています。帝釈堂の前に立つ日蓮の銅像は、彫刻家・高村光雲の作品です。

本覚寺

1436年、日出によって創建されました。もともとは天台宗系の夷堂がありましたが、日出は日蓮宗に改め、本覚寺としました。身延山から日蓮の遺骨が分骨されたことから「東身延」とも呼ばれています。

妙隆寺

1385年、日英を開山、千葉胤貞を開基として建立されました。第二世の日親は室町幕府の拷問に耐えたことで「鍋かむり日親」とも呼ばれました。鎌倉・江の島七福神の一つである、寿老人像が祀られていることでも有名です。

日蓮上人辻説法跡

日蓮が辻説法を行ったとされる場所です。小町大路あり、日蓮がこの場所で道行く人々に熱心に法華経の教えを説いたと伝えられています。

日蓮乞水

長勝寺前から旧名越切通へと続く道の途中にある湧き水です。1253年、日蓮が安房国から名越切通を越えて鎌倉に入った際、喉の渇きを覚えて杖を突き刺したところ、清水が湧き出したという伝説があります。この水は干ばつでも枯れることがなかったといわれています。

日蓮袈裟掛松

1271年、幕府に捕らえられた日蓮が、処刑のために龍ノ口(藤沢市)へと連行される途中、この地の松に袈裟を掛けたと伝わる史跡です。日蓮が「袈裟を血で汚すのはおそれ多い」と言って松の枝に掛けたとされています。

タイトルとURLをコピーしました